テクニカルトピックス

【2024.7.9】HA構成のSwivel Applianceで、DB Replicationを修正する方法について

 SwivelのHA構成のAppliance(A-A Appliance)では、内部のユーザDBとしてMySQLを使用しています。この環境においては、MySQLのRepliccation機能を使用して、ActiveサーバとStandbyサーバのユーザ情報の動機を行っています。
 ところが、お客様環境のシステムメンテナンスやネットワークの設定変更により、HA構成のSwivel ApplianceのDB Replicationが正常に動作しなくなる場合があります。
 今回はその確認方法と修正方法についてご説明いたします。


 まず、Replicationが正常に行われているかどうかを確認するための、最も簡単な方法は、Activeサーバ、Standbyサーバ、それぞれの8080ポートの管理画面にログインし、「User Administration」メニューで両方のユーザ情報を確認することです。もし、Active/Standbyでユーザ情報に違いがあれば、DB Replicationが機能していないと判断できます。
 または、どちらかのサーバで、テストユーザを一時的に作成し、もう一方のサーバに反映されるかどうか確認することで、Replicationの正常性を確認することができます。


 ユーザ数が多い場合や、テストユーザを作成することが難しい場合には、User Administrationで特定の既存ユーザのPolicy設定で、すぐには運用に影響を与えない「Change PIN at first login:」や「PIN never expires:」等のチェックを変更し、もう一方のサーバに反映されるかどうかを確認することも可能です。


上記の確認を行った結果、DB Replicationが正しく機能していない場合の、修正手順を以下に示します。

<Active(Primary) Applianceでの操作>

  • SSH経由でPrimary ApplianceのCMIに接続します。
  • メニュー7の 「High Availability 」にアクセスします。
  • メニュー3の 「Databases Replication 」を選択します。
  • メニュー3の 「Repair Replication 」を選択する。
  • 最初に 「Local Databases」(1)を選択し、「yes 」で確認します。
  • 「Peer Databases」(2)に進み、もう一度確認します。
<Standby(Secondary) Applianceでの操作>
  • スタンバイアプライアンスで SSH経由でスタンバイアプライアンスにアクセスします。
  • メニュー7の 「High Availability 」を再度確認します。
  • メニュー3の 「Databases Replication 」に移動します。
  • メニュー3の 「Repair Replication 」を再度選択します。
  • 「Peer Databases」(2)を選択し、確認します。
<同期の確認>
 両方のアプライアンスで 「High Availability」 > 「Databases Replication 」メニューの 「Peer IP 」が 「ACTIVE. 」になっていることを確認します。

 上記の操作が完了したら、DB Replicationが正常に行えているかどうかを再度確認します。