テクニカルトピックス

【2024.6.11】AuthControl Desktopによる認証で性能を改善する方法(サーバ側エージェントの最適化)について

 AuthControl Desktopを使用して、SwivelによるOTP認証でWindowsログインを行っている環境において、特にPINPadのロードに時間がかかっている場合、改善できる可能性があるSwivel側の設定についてご紹介いたします。

 まず最初に、これは既にご紹介した内容となりますが、AuthControl DesktopのConfiguration画面で、「Advanced Option」をクリックし、「Use SCText for PINPad」にチェックが入っていることを確認して下さい。


 この設定にチェックを入れると、Windowsログイン認証にPINPadを使用する場合、Windows端末で認証の度にPINPad用のイメージ画像ではなく、テキストをダウンロードするようになりますので、性能が改善できる場合があります。

 次に、SwivelサーバまたはSwivel Cloudの8080ポート管理画面を確認します。
 この管理画面では、Windowsログイン認証のためのエージェントを定義します。エージェント名には任意の名前が設定できます。(下図の例では、エージェント名に「Windows」と設定しています。)


 このエージェントは、上限無く定義することができます。
 しかしながら、不要なエージェントを残したままにしておくと、Windowsログイン認証時にAuthControl Desktopプロセスが、Swivelサーバ/Swivel Cloudに問い合わせを行う際に、全てのエージェントを参照してしまいます。
 特に、上図のように、「Hostname/IP:」として「0.0.0.0/0.0.0.0」と設定して、エージェントが全てのIPアドレスからの問い合わせを許可するようにしている場合、AuthControl Desktopのプロセスにより多くの負荷がかかってしまいます。


 上図は極端な例ですが、検証等で使用するために定義し、その後不要になったエージェントをそのまま残しているケースが時々見受けられます。このような場合には、不要なエージェントを全て削除することで、Windowsログイン認証時の性能が改善できる場合がありますので、ぜひ一度ご確認いただき、お試しいただきますようお願いいたします。