【ご挨拶】
9月に入っても、夏を思わせる暑い日が続いておりますが、皆様お変わりありませんでしょうか。
パリでパラリンピック2024が開催されています。生まれつき障害を持ったかた、事故や怪我、病気によって障害を持ったかたたちが、凄絶なリハビリや驚異的な努力を重ねて国を代表して戦っている勇姿は深く感銘を受けます。
3大会連続で出場した車いすラグビーの主力:池崎大輔選手(46才、函館出身)。もともと車いすバスケットボールの選手でした。幼い頃から患っていた難病により手足の筋力が衰えてシュートがリングまで届かなくなっていきました。車いすバスケットボールのチームメイトから勧められて30才を機に車いすラグビーの代表を目指すようになりました。主力選手としてロンドン大会(2012年)から出場し、リオデジャネロ大会(2016年)と東京大会(2021年)では銅メダルを獲得しましたが、銅メダルを獲っても練習環境は全く変わらず、体育館の床にタイヤ痕がつくことがあり、練習後は専用の洗剤で清掃しても体育館を貸してくれる施設は多くなかったそうです。「環境を変えるには、結果を残すことが大事。世界一を目指すほかない!」と心に決めて今回悲願の金メダルを獲得されました。
同じく3大会連続で出場した車いすラグビーのキャプテン:池透暢選手(44才、高知県出身)。19才のときに車に乗っていて事故に遭い一緒に乗っていた友人3人を亡くしました。自身も左足を切断、左腕に障害を負いました。池選手も最初は車いすバスケットボールの選手で日本代表にも選ばれましたが、使える右手を酷使した結果、疲労骨折と動脈瘤になり車いすラグビーに転身。金メダルをずっと目指してきた理由は「亡くなった友人たちに”生きた証”を残したい」という揺るぎない気持ちがあったから。表彰式のときに天に向かって金メダルを掲げた姿には思わず涙が溢れました。
選手一人一人にそれぞれ歩んできた道があります。自分にとって最高の人生であり続けるために常に上を向いて前へ進んでます。足元にも及びませんが、私たちも上を向いて前に進むことは真似することができますね。
朝夕冷え込む季節となりました。お風邪など召しませぬようご用心ください。
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