【ご挨拶】

　今年は梅雨明け前から暑さが厳しいですが、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

　KADOKAWAとグループ傘下のドワンゴがランサムウェア攻撃に遭遇したことは、メディアで大きく取り上げられています。昨年2023年に国内法人が公表したランサムウェア被害は70件、過去5年で最多だったそうです。警察庁が今年3月に発表した企業への2023年の調査によれば、有効回答数115県のうち、VPN機器からの感染が63%と最も多かったようです。VPNは職場のネットワークにアスセスでき、新型コロナウイルス渦で在宅勤務が増える中で活用が進みましたが、攻撃者が脆弱性を突いて、内部ネットワークに入り込みランサムウェアを展開できてしまうリスクが伴います。攻撃の起点となる脆弱性を無くし、かつパスワードは流出しているという前提で共有パスワードは避け、多要素認証を使用することが重要と考えます。

　KODAKAWAは決して他人事ではなく、ランサムウェアへの日頃の備えと対応策が急務です。

　今年の夏は昨年以上の酷暑になる予報とのこと。くれぐれもご自愛ください。

　英国シンクタンク”英国王立防衛安全保障研究所”(The Royal United Services Institute for Defence and Security Studies: RUSI)が、ランサムウェア被害者等へのインタビューを取りまとめた報告書を公表しています。非常に興味深い内容となっています。

　この報告書は、ランサムウェア攻撃が個人、組織、そして社会全体に及ぼす広範囲にわたる被害を理解することを目的としています。

　英国および世界中で、ランサムウェアの被害者となる個人や組織が増えています。しかし、被害者の体験についてはほとんど知られていません。この報告書では、被害者の体験に光を当て、そのような体験を形作るいくつかの重要な要因を特定しています。これらの要因は状況に応じて変化し、被害者の体験を良くすることも悪くすることも出来ます。主な要因としては：

• インシデントが発生するタイミング
• サイバーインシデントに対応するための強力なサイバーセキュリティ対策と緊急時対応計画
• リーダーシップの欠如、避難文化はインシデント発生時に被害を悪化させる可能性が高い
• 技術的なインシデント対応や法的サービスを提供するサードパーティのサービスプロバイダーとの連携

ランサムウェア攻撃が被害者個人にとってどのように感じられるか、また、どのような要因が被害者の被害を悪化させたり軽減させたりするかを理解することは、被害を可能な限り最小限に抑える対策を実施しようとする政策立案者にとって重要です。

ご興味のある方はご一読ください：
https://www.rusi.org/explore-our-research/publications/occasional-papers/your-data-stolen-and-encrypted-ransomware-victim-experience

　下記日程にて『NeuShield Webinar』を行います。仮にランサムウェア攻撃に遭遇しても、いち早く業務復旧を実現する手法を公開致します。

　NeuShieldソリューション、ランサムソリューションとしてデータリカバリー機能のみならず、情報漏洩防止機能も搭載され更なる進化を遂げております。今後のロードマップ、USでの導入事例等をご紹介させていただきます。

　ご多忙中のことと思いますが、皆様のご参加をお待ちしております。

・2024年7月10日（水）10:00-11:30
・NeuShield Webinar内容：
1) NeuShieldソリューション概要（Mr .Nobu Kitahara, NeuShield Japan, CM）
2) 新機能、ロードマップ（Mr. Elisha Riedlinger, NeuShield Inc. COO）
3) US最新導入事例紹介（Mr. Louis Smith, NeuShield Inc. VP WW Sales） 
4) Q&A

参加ご希望の方はこちらからお申し込み下さい