【ご挨拶】
梅の開花の便りがとどく季節となりましたが、オミクロン株はこれまでのコロナウイルスよりも感染力が強いようで、今は極力外出も控えております。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
『感染症の世界』の著者:石弘之氏によると「人類は長い歴史の中でウイルスと常に戦ってきたが、これまで1勝9敗とヒト側の負けがこんでいる。勝ったのは1977年以来発病者が出ていない天然痘とほぼ根絶まで追い込んだポリオくらいでしょう。私たちは、過去に繰り返されてきた感染症の大流行から生き残った「幸運な祖先」を持つ子孫であり、その上、上下水道の整備、医学の発達、医療施設や制度の普及、栄養の向上など、様々な対抗手段によって感染症と戦ってきました。それでも感染症は無くなることはありません。」と述べられています。
ウイルスとの戦いは今に始まったことではなく、スペイン風邪、香港風邪、SARS、MERSと毎回苦戦を強いられて来ています。そのように考えると今回の新型コロナウイルスは決して特殊なことではないと考えられます。
何よりも先ず事実を直視し、データ分析することが重要ではないでしょうか。ただ単に今日の感染者数は何人で先週の同じ日と比べて多いの少ないのと報道するだけではなく、これまでの感染症と比較して健常者の致死率、年齢別の重篤者の差異等々、もっと俯瞰的に物事を捉えるとものの見方が異なってくるのではないでしょうか。
コロナの影響でいろいろと大変な状況かとは思いますが、くれぐれも皆様お体ご自愛ください。
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