【ご挨拶】
日に日に秋が深まってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
コロナが一気に落ち着いて来たので、最近は外出する機会も多くなって来ました。先日散歩がてら駅まで行き、久しぶりに駅ビルの本屋さんで新刊本のリサーチをして来ました。このところ本と言えばAmazon/Kindleでしたので、実際に本を手にとって選ぶことができてとても楽しいひと時でした。そんな時、新書本コーナーで「座右の銘『貞観政要』」という本に目が止まり、懐かしさの余り思わず衝動買いをしてしまいました。『貞観政要』、座右の銘では無いですが、私のビジネス・バイブル本の一つです。(もう一冊は『失敗の本質』です。)
『貞観政要」は、唐の第2代皇帝、太宗・李世民の言行録で、太宗と臣下の政治上の議論・問答が全10巻40遍にまとめられています。『貞観』とは当時の元号で西暦ですと627年?649年、中国史上最も国内が治った時代の一つと言われています。『貞観政要』とは、つまりその時代の政治のポイントを纏めた本であり、現在のビジネス・マネージメント本の元祖的な本ではないでしょうか。日本でも北条政子、徳川家康、明治天皇が愛読されたと言われています。個人的に印象深いポイントは、「三鏡」の教え(リーダーは3つの鏡を持たなければならない)、銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡。また、「十思九徳」の教え(良いリーダーに共通する10の思慮(十思)と積むべき9の徳行(九徳)です。三十数年前に購読し、現在では黄ばんで本棚を温めていましたが、読書の秋に際し改めて読み直してみたいと思います。
日増しに寒さが身にしみるようになって来ましたので、感染予防のみならず体調管理にもお気をつけください。
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