【ご挨拶】

台風10号で被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

 新秋の候、皆様にはコロナ禍にあっても益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
夏の暑さはまだ残りますが、朝晩秋の気配を感じるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、8月末『在宅勤務でVPN不正接続被害』に関する記事がメディアで大きく報じられたのは記憶に新しいところです。リモートワークの普及に伴い、情報セキュリティに対する企業のワキの甘さが露出した様です。コロナ禍に伴う働き方改革の浸透で、情報セキュリティ施策のパラダイムシフトが必要な時期ではないでしょうか。今回のコラムでは次世代セキュリティモデル・ゼロトラストモデルを取り上げました。皆様のご参考になれば幸いです。

 コロナや自然災害等、今後もくれぐれもお気をつけください。

【コラム】ゼロトラストモデル (次世代セキュリティモデル)

 ゼロトラスト(次世代セキュリティモデル)を考察する前に、これまでのセキュリティモデルを考えてみましょう。従来のセキュリティは境界防御型セキュリティと言われるペリメタモデルが主流でした。
ペリメタモデルは、守るべき情報資産は境界内部にあり、アクセスは境界内部からのみとして、脅威は境界外部に留めおく(攻撃者を境界内部には侵入させない)という考え方です。Firewall, IDS/IPS, AntiVirus GW等々のセキュリティ対策を強化し、ネットワーク境界防御を重要視するセキュリティモデルです。社内ネットワークは常に安全で、社外ネットワークは危険であるという二極化した発想です。これは有効なモデルであることは否定はいたしませんが、この考え方だけではもはや時代の要請には応えることが出来ないと認識すべきではないでしょうか。
コロナ禍に伴い、リモートワークの流れは止められず、いや今後は更に加速していくのではないでしょうか。従って、守るべき情報資産は境界内外にあり、境界内外からアクセスされると考えを改めるべきではないでしょうか。その結果、外部脅威の境界侵入は既に発生していて(新聞記事の通り)、また境界内部にも脅威は存在しています。境界内に信頼した人だけを囲うという前提が崩れ、リモートワーク等会社が定めた職場の境界内だけで仕事をするという前提が見直され、安全を保つのが困難になりつつあります。

そこで注目されているのがゼロトラストモデルです。ゼロトラストモデルは、2010年 Forrester Research社のMr. John Kindervagが提唱したモデルですが、最近特に注目を集めている次世代セキュリティモデルです。
ペリメタモデルは、『信頼せよ、しかし確認せよ』でしたが、それに対比してゼロトラストモデルは、『決して信頼せず、必ず確認せよ』という考え方です。
ネットワークの内と外を区別せず、接続者、接続端末が何であれ、常に全ての通信を必ず確認し、厳密な最小限のアクセス管理を徹底すること。これがゼロトラストモデルのセキュリティのキーファクターです。ペリメタモデルと、ゼロトラストモデルを比較すると下記の表の様になります。
 

ゼロトラストが実現した環境では、ビジネスマンは、いつでも、どこでも、仕事をしたい時に出来て、仕事に必要な情報は、どこからでもアクセスできる。不用意に機密情報の入ったノートPCを持ち運ぶこともなく、ノートPC/タブレットを開けば、既にそこは仕事空間となります。ゼロトラストモデルは、まさに働き方の多様性を支える重要なITインフラとなります。その一助となるのが、Swivel Secure社 トークンレス・ワンタイムパスワード・ソリューションです。銀行ATMを使用することが出来る人であれば、誰でも簡単に利用することが出来ます。(https://www.securitystrings.com/products/sw/index.html)
いつでも、どこでも、誰とでも、個人がフルに能力を生かして働くことができる希望に溢れた明るい社会の実現です。今後このゼロトラストモデルの普及に、従来モデルに固執しないパラダイムシフトを期待したいところです。
OTP生成アルゴリズム(TOTP/HOTP)の違いについて

 OTPを生成するアルゴリズムには一般的に「TOTP」と「HOTP」があり、Swivel認証システムで使用するOTPはそのどちらかを選ぶことができます。最近、複数のお客様から、TOTPとHOTPの違いは何か?どのような視点で選ぶべきなのかというご質問を承りましたので、今月はこの内容についてご説明したいと思います。
 

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お客様環境のADとGlobal Relayアカウントを同期する「Directory Sync」について

 Global RelayアーカイブではアーカイブデータにアクセスするユーザIDを定義し、一般ユーザが自身のメッセージを参照することができます。この機能によってGlobal Relayはアーカイブサービスでありながらメッセージのバックアップとしてもご活用いただきことができます。
 一方、この一般権限のユーザIDをマニュアルで管理することは管理者の大きな負担となりますので、お客様環境のActive Directoryと自動同期をすることを推奨しています。
 今月は、この自動同期のための仕組み「Directory Sync」の概要についてご説明します。
 

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【湘南通信】茅ヶ崎市美術館:「ヴィンテージアロハシャツの魅力」展

 JR東海道線の茅ヶ崎駅南口から海方向へ歩いて行くと茅ヶ崎市立図書館があり、その隣りの松を中心とした緑豊かな高砂緑地内に茅ヶ崎市美術館があります。高砂緑地は、明治に活躍した新派俳優:川上音二郎の別荘で、その後は原安三郎(元日本火薬会長)の別荘となり、1984年(昭和59年)に茅ヶ崎市が購入し日本庭園を構えた高砂緑地として開園しました。美術館は、1998年(平成10年)4月に開業し、茅ヶ崎市にゆかりのある作家や作品を主に展示しています。今回は、茅ヶ崎市とホノルル市との姉妹都市締結5周年を記念して「ヴィンテージアロハシャツの魅力」展が開催されることになりました。貴重なヴィンテージのアロハシャツの展示やハワイの歴史、日本文化と日本人に関係するアロハシャツの全貌について学ぶことができます。美術館2階にはカフェが併設されていて、天気の良い日は富士山を眺めながらくつろぐことができます。

茅ヶ崎市美術館:営業時間=10:00-17:00 (入場16:30まで) / 休館日=月曜日 (2020年9月21日開館、9月23日休館)
入館料:一般800円 / 大学生600円 / 市内在住65歳以上400円 / 高校生以下、障害者及びその介護者は無料
美術館専用駐車場有り:10台(無料)
美術館HP: http://www.chigasaki-museum.jp/exhi/2020-0912-1108/ 
カフェHP: https://sites.google.com/site/lechemincafe/
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