【ご挨拶】
余寒厳しき折、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
『啐啄同時』という禅語があります。
鶏の雛が卵から生まれ出ようとする時、殻の中から卵をつついて音を立てます。これを禅語で『啐』と言います。その時、すかさず親鳥が外から殻をついばんで破る、これを禅語で『啄』と言います。そしてこの『啐』と『啄』が同時であって初めて殻が破れて雛が生まれるわけです。
早すぎてもいけない。遅すぎてもいけない。熟しきった一瞬の気合が、人間万事を決するという教えです。この教えは、家庭においても、スポーツの世界でも、そしてビジネスの面でも、様々な分野に応用できると思います。
焦らず、大らかに事の次第を見守る心のゆとり、その一瞬を見逃さない感性を常に磨いておきたいですね。さぁ、いよいよ今年度末も押し迫って参りました。啐啄同時、肝に命じて、日々好奇心旺盛にアンテナを張り巡らせて、元気に走り続けましょう!
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