【コラム】〜 証拠としてメールを保持/保存するメッセージ・アーカイブとは 〜
先月はメッセージアーカイブの必要性をご紹介いたしました。今回はバックアップとの違い、そして次回はそのメリットをご紹介したいと思います。
👉バックアップとは違いますよ!
よくアーカイブのご説明をすると、バックアップと混同されるケースがあります。基本的にアーカイブとバックアップは違います。
メール・アーカイブとは、メール・サーバ/サービスと連動し、企業の全てのメールのやり取り、添付ファイルも含め完全に保管し、削除や上書きなどの改竄が出来ない状態で義務付けられた期間保持します。
メール・アーカイブとメール・バックアップは保管という点で似てはいます。しかし、目的が大きく異なります。 バックアップは、メールサーバのハードディスク破損等の障害時に、データ復旧を目的とし、メールデータを複製、保存するものです。従いまして、データは定期的に更新され、常に最新の状態を保つように管理されています。
間違えて削除してしまったメールをバックアップデータから復元することはできますが、バックアップデータは、更新時に上書きされるため、バックアップ前にユーザーが個別に消去したメールは復元することは出来ません。過去に消去していた場合も同様です。
これに対し、メール・アーカイブは、障害復旧の目的ではないため、メールデータを最新の状態にする必要はなく、データは上書きされません。例えユーザーが消去した過去のメールでも、そのまま保管されています。このように過去に遡って全てのメールのやり取りを証跡として残すことを目的としているのがメール・アーカイブです。復旧目的のバックアップデータは、法的な証拠にはなりません。
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