Security Strings News 2015.3.3
 
ご挨拶
ひと雨ごとに春の色が華やかさを増すこのごろ、万物が躍動を始める季節を迎えております。
多くの企業は3月が期末で忙しい時期かと思います。弊社も通年での初めての期末を向かえ、今月はビジネス追い込み強化月間です。
春が近づくと何かワクワク感があり、気分も盛り上がってきますね。気分をより一層盛り上げて、ビジネスに邁進したいと思います。さぁ、今日もまた限界への挑戦です!
 
 
【アナリストの目】 本物のアーカイブ

貴社では、電子メールのアーカイブは行っておられるでしょうか。米国ではインサイダー取引の防止を目的に、電子メールに限らずあらゆるメッセージをアーカイブしていることは以前にお伝えした通りです。
日本では、電子メールのアーカイブは、法律で定められた義務ではありませんが、近年、警察や税務当局は、捜査にあたって電子メールを押収するということが当然のように行われています。企業が横領等の被害にあって刑事告発する場合も、捜査当局から過去の電子メールの任意提出を求められます。したがって、刑事告発を受理してもらうためにも有力な証拠として過去の電子メールを提出できるように保管しておくことが不可欠です。また、企業間取引において、受発注をはじめとする商取引が電子メールでやり取りされることも珍しくありません。そうした状況で「言った」、「言わない」といったトラブルが発生することも容易に想像できます。損害金額が小さなうちは、当事者同士の話し合いやメールの再送でお互いを納得させることができますが、額が大きくなれば訴訟に発展することもあり得ます。その場合、証拠提示された電子メールが改ざんされていたり、不都合な内容の電子メールが削除されていたりといったことも起こりえます。また、一方が電子メールをアーカイブしており、短時間で証拠提出できるのに対して、証拠として提出することができなければ圧倒的に不利な状況であることは言うまでもありません。
いまや電子メールを保管することは、企業経営にとって重要な内部統制手続きということが言えるでしょう。

アーカイブとバックアップの違い

訴訟相手が提出した電子メールの内容とこちらが提出した電子メールの内容が違うような場合、あるいは横領犯である社員がその電子メールには覚えがないなどと否認することもあり得ます。その際に問題になるのが提出された電子メールがアーカイブとして証拠能力があるものであるかどうかです。電子メールをアーカイブするとして、いざというときの証拠性が確保されていなければ役に立たない恐れがあります。つまり単なるメールサーバーのバックアップでは、証拠性が問われるリスクがあります。
米国では、米国証券取引委員会(SEC:Securities and Exchange Commission )がSEC Rule17a-3 17a-4としてアーカイブとしての11の必要要件を規定しています。
さて、御社の電子メールの保存は、この要件を満たしているでしょうか。
  • 記録媒体は、書き換え不能かつ消去不能でなければならない
  • 記録手続きは、正確(accurate)でなければならない
  • 記録媒体は、連続(serialized)していなければならない
  • 記録は、常に提出可能(available)でなければならない
  • 最低6年間の保存と最初2年間は容易にアクセス可能でなければならない
  • 全ての電子記録の複製を保存していなければならない
  • 全ての電子記録の正確なインデックスが保存されていなければならない
  • インデックスは、常に使用可能でなければならない
  • 安全保存のため、インデックスの複製を維持していなければならない
  • 各記録の長さに応じたインデックスを保持していなければならない
  • 記録とインデックスは、ダウンロード可能でなければならない

世界標準としてのアーカイブサービス

当社が提供しているグローバルリレー社のアーカイブサービスは、金融機関をはじめとする世界90カ国(日本語を含む8カ国語対応)の2万社が採用しており、特に世界のトップ25銀行のうち22銀行が採用している、いわば世界標準のアーカイブサービスです。電子メールを同じく保存するならしっかりとした証拠性を備えた保存方法を採用する必要があることは明らかでしょう。バックアップとアーカイブの違いをしっかりと理解したうえで費用比較されることをお勧めします。
 
 
 
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Security StringsでもGlobal Relayを導入してみました!

当社でもGlobal Relayメッセージアーカイブを導入しました。今月はその設定内容と効果についてお話しさせていただきます。
Security Strings社では、メールシステムとして「Google Apps for Work」を使用しています。
Google Apps for WorkのメールをGlobal Relayでアーカイブする方法は、下図の通り、送信メールと受信メールのルート設定を追加するだけです。


具体的には、Google Apps for Workの管理者メニューの「詳細設定」→「全般設定」で、「受信ルーティング」と「送信ルーティング」を定義します。(下図)
定義する内容(UUID、ルーティング先アドレス等)は、Global Relayに申し込むとすぐに送られてきます。


当社では、日常業務の空き時間で手続きを行ったにもかかわらず、Global Relayに申し込みを行ってから、5営業日以内でアーカイブ環境が整いました。
メールアーカイブの本来の目的は、コンプライアンスや訴訟リスクの対応のためですが、Global Relayメッセージアーカイブは優れた検索機能を無償で提供しているため、日常業務の効率が非常に改善されました。
「複数のお客様とメールのやり取りをしていて、過去のメールを探し出さなければならない」というシチュエーションはみなさんも経験されることと思います。
Global Relayメッセージアーカイブを導入すると、Web, Outlookプラグイン, モバイルアプリによるメールの検索、Webメールの機能が無償で利用できますので、目的のメールをすぐに探し出すことができるようになりました。


コンプライアンスや訴訟リスクの対応のためだけにメールアーカイブを導入するのはハードルが高いかもしれませんが、業務効率の向上や、スプール容量の削減に効果を発揮するGlobal Relayメッセージアーカイブ。簡単に導入できますので、ぜひみなさんの会社にも導入してみませんか?

 
 
 
SecurityStrings Tech Information

Swivel PINsafe Ver3.10.4がリリースされました!

様々な新機能を盛り込んだVer3.10.4がリリースされました。Ver3.10.4の主な新機能は下記の通りです。
  • One Touch Voice
  • OneTouch Mobile App
  • QR Code
各機能の概要を簡単にご説明します。


◆One Touch Voice
従来の二要素認証では、「持ち物」の認証方法として、Mobile App, SMS, Mobile Email 等が使用できましたが、さらに、ボイスメッセージを使えるようになりました。
認証の流れは、こちらのページに動画が掲載されていますので、ご覧下さい。
(※現時点では、この機能はJuniper MAGの認証時にのみ使用可能です。)


◆OneTouch Mobile App
認証時に、Mobile Appと連携し、ユーザは認証時に自動的に立ち上がるMobile Appの画面をワンタッチするだけで二要素認証を行うことができます。認証の流れは、こちらのページに動画が掲載されていますので、ご覧下さい。


(※現時点では、この機能はJuniper MAGの認証時にのみ使用可能です。)
「One Touch Voice」「OneTouch Mobile App」により、二要素認証の選択肢が広がり、より多くのお客様にSwivelの二要素認証を便利にお使いいただけるようになります。

◆QR Code
新しいユーザポータルサイトが使えるようになりました。(下図)


新しいユーザポータルを使用すると、二要素認証で使用するモバイル機器を、より簡単に登録することができるようになります。
ユーザポータルで、二次元バーコードを表示し(下図)、ユーザのMobile Appを使用して、画面に表示された二次元バーコードを撮影するだけで、認証で使用するMobile Appとユーザの紐付けを完了できます。
新ユーザポータルの詳細は、こちらのページをご参照下さい。


新しいVer3.10.4、ぜひ御社の検証環境をアップデートして、新機能をご確認下さい。

 
 
 
【湘南通信】

Beach Clean - みんなの海だから -

毎月第一日曜日 午前9時から、茅ヶ崎の海では「Beach Clean」(以下BC)が行われます。地元サーフショップ、企業等が海岸を分担しBCを行います。それ以外でも地元の方々がボランティアとして、自発的にBeach Cleanを行っていてその和が広がっています。
海が荒れた後は、特にいろいろな物が海岸に打ち上げられています。古タイヤ、ペットボトル、ビニール袋、発砲スチロール・プラスティックの破片、金属の破片・棒、タバコのフィルター等々。多い日には、一人2袋(BC専用のビニール袋)が満杯になります。BCしていると、我々の生活品がいかにビニール、プラスティック系の物で出来ているかとつくづく思い知らされます。紙、木片等は、いずれ腐って自然に返りますが、化学製品はそうではありません。特にビニール袋などは海岸に打ち上げられるゴミ問題だけではなく、ウミガメがクラゲと思い誤って食べてしまうという問題も引き起こします。
そんな折り、”みんなの海だから”という短編ドキュメンタリー映画に出会いました。沖縄県の小さな離島”池間島”が舞台です。周辺国から漂着する大量のゴミと向き合い、池間小中学校の子供達がBC活動に取り組む姿が描かれています。漂着ゴミを国毎に分類して調査し、その中でハワイの方とのBC情報交換のWeb Mtgの場面があります。ハワイには、日本からのゴミが漂着しているそうです。我々が周辺国からのゴミの被害者というだけでなく、周辺国に対して加害者になっているという実態が印象的でした。
”みんなの海だから”:http://www.itseverybodysoceanmovie.com/
これから暖かくなり、出かける機会も多くなるかと思います。
「海に残して良いのは足跡だけ」と良く云われます。海だけでなく山や高原などの行楽地へ出かけた際には、自身のゴミは持ち帰ることを忘れずに、この大切な地球を私たちの手できれいに守っていきましょう。

 
 
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