テクニカルトピックス


【2015.5.7】BCC情報もアーカイブするGlobal Relay

過去のメルマガでも「Global Relayメッセージアーカイブは全てのメール環境に対応可能である」と申し上げてきましたが、もちろんIBM Notes環境にも適応可能です。IBM Notesは今なお根強い人気を誇り、多くのお客様がご利用されている総合グループウェアです。

IBM Notesの社内・社外メールをアーカイブする方法には、①IMAP Downloadによる方法、②SMTP Journalingによる方法、の2つがあります。
IBM Notesに対応している他社のアーカイブサービスは一般的には②の方法です。Global Relayは①の方法でも②の方法でもアーカイブを実現可能です。
お客様環境によっては、どちらか一方しか選択できない場合もありますが、なんといってもGlobal Relayの特長は①IMAP Downloadによってアーカイブを行えることにあります。この方法ではBcc情報(誰と誰がBccでメールを送受信したか)を全てアーカイブできます。
このことは、コンプライアンス目的や、各種監査目的でアーカイブを導入する場合、「アーカイブの継続性」と同様に、非常に重要な意味を持ちます。
IBM Notesをご利用されているお客様にとっては、他に選択肢がない優位性を実感いただけると思います。ぜひ一度ご検討されてはいかがでしょうか?

ご参考までに①IMAP Downloadによる方法、②SMTP Journalingによる方法について、下記にてご説明いたします。

① IMAP Downloadによる方法



(1) Global RelayでダウンロードするためのJournal Mail Boxを作成します。
(Journal Mail Boxは1Boxあたり300ユーザ程度に分散することを推奨します)
(2) Journal Mail BoxのID/Pass情報、DB情報等をGlobal Relayサポートに連絡します。
(3) FWの上りポートの穴開けを行います。
(4) Domino MTAから各Journal Mail BoxにJournalingを行います。
※基本的にこの設定だけでGlobal RelayからアーカイブのためのIMAPダウンロードが開始されます。Journal DBのメンテナンス(アーカイブ済みメールの削除 等)は不要です。必要に応じてTLS等の回線の暗号化も可能です。

② SMTP Journalingによる方法



(1) Global Relayのサポートに依頼し、SMTP転送用のアドレスをGlobal Relay側で作成します。
(2) Dominoサーバでアーカイブ用のジャーナリングルールを作成し、(1)のアドレスを設定します。
(3) 各Domino MTAからSMTP JournalingをGlobal Relayサイトに対して実行します。