早いもので師走、何かと気ぜわしいこの頃、クリスマスイルミネーションが目を楽しませてくれる季節となりましたが、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
　先日、ロスアンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が今年のメジャーリーグ新人王に輝きました。日本人メジャーリーガーとしては、1995年:野茂英雄（ドジャーズ）、2000年:佐々木主浩（マリナーズ）、2001年:イチロー（マリナーズ）以来4人目の快挙となり、国内に嬉しいニュースとして報道されました。関心させられたのは、大谷翔平が自分の夢を叶えるために高校一年生のときに書いた「目標計画」。テーマ：「ドラフト1位で8球団から指名されること」。このテーマに関して何が必要か。「体づくり」「コントロール」「キレ」「メンタル」「スピード160km/h」「人間性」「運」「変化球」。そしてこの項目ごとに何をするべきかが解りやすくシンプルに書かれています。この作業を行うと夢を叶えるために必要なアクションが明確になって、あとは具体的にアクションを実行していくという彼自身の目標計画です。3 x 3の9マスの枠で構成されたこの表を参考にしたといわれているのが「マンダラチャート」。「曼荼羅」(マンダラ)とは、仏の悟った境地、またその境地に備わる功徳を仏教やシンボルを用いて視覚的、象徴的に表した絵画だそうです。仏教の世界を1枚の絵で表すもので、全ての偶像がお互いに影響しあって1つの世界を形成していることを意味しているそうです。「何かを作るためにはそれを構成する要素が必要であり、それらの要素は密接に通じている」というシンプルな形でまとめたマンダラチャートは、ビジネスにおける目標設定や事業計画、問題解決、商品開発などあらゆる分野で応用可能です。私も年末に来年の目標計画をこの表を参考に作成してみようと思っています。
皆様（少し早いですが）どうぞ良いお年をお迎えください。